溶接ヒューム対策で労災リスクを低減!健康被害の例と対策方法を解説!
溶接ヒュームは、人体に悪影響をもたらすリスクが高いと判断されました。
そのため、令和3年4月より特定化学物質障害予防規則、いわゆる特化則が適用されるようになりました。
溶接作業現場では、さまざまな原因で労災が発生する可能性があります。
また、労災が発生すると、作業現場だけでなく企業全体にも悪影響が及びます。
特に、溶接ヒュームによる健康被害は注意が必要です。
なぜなら、溶接ヒュームをばく露し続けることで、有害物質が身体に蓄積する可能性があるためです。
そこで本記事では、溶接ヒュームによる労災に焦点を当てて解説します。

また、溶接ヒュームの主な対策方法と、労災対策に有効なヒュームコレクターについても紹介します。
- 01. 溶接ヒュームとは?
- 02. 溶接ヒュームによる労災とは?
- 03. 溶接ヒュームのばく露による健康被害の例
- 04. 健康被害例1|じん肺
- 05. 健康被害例2|マンガンによる神経障害
- 06. 健康被害例3|肺がん
- 07. 溶接ヒュームによる労災対策で求められること
- 08. 主な溶接ヒュームの対策方法
- 09. 対策1|ヒュームコレクターの導入
- 10. 対策2|個人用防護具の着用
- 11. 対策3|換気設備の導入
- 12. 溶接ヒューム対策を比較
- 13. 溶接ヒュームの労災対策におすすめのヒュームコレクター
- 14. 赤松電機製作所のヒュームコレクターラインナップ
- 15. 現場で使いやすいONIKAZEのタテ型ヒュームコレクター
- 16. 溶接ヒュームによる労災対策に関するよくある質問
- 17. まとめ|溶接ヒューム対策で労災リスクを低減する
- 18. お問い合わせ・資料請求
溶接ヒュームとは?
まず、溶接ヒュームについて整理します。
溶接ヒュームとは、アーク溶接などの溶接作業時に発生するものです。
高熱によって溶けた金属が、煙状になったものを指します。

溶接ヒュームは以前から対策が必要だった
溶接ヒュームは、以前から労働者の健康被害などの悪影響が考慮されていました。
そのため、粉じん障害防止規則が適応されていました。
しかし、溶接ヒュームの悪影響によるリスクが、より高いことが判明しました。
その結果、労働者の健康管理や作業環境の改善をさらに推進するため、特定化学物質に追加されました。
つまり、溶接ヒュームは、これまで以上に厳格な管理が求められる物質になったということです。
溶接ヒュームによる労災とは?
溶接ヒュームによる労災として大きいのは、化学物質による労働者の健康被害です。
これは、特定化学物質障害予防規則、いわゆる特化則が適応されたことからも分かります。
有害物質が身体に蓄積するリスク
溶接ヒュームをばく露し続けると、身体に有害物質が蓄積する可能性があります。
具体的には、粉じんや塩基性マンガンなどです。
その結果、労働者が体調を崩してしまう可能性があります。
また、発症した病気によっては注意が必要です。
溶接ヒュームが発生する作業を止めたとしても、回復しない場合があります。
さらに、症状が進行し続けてしまうものもあります。
関連記事: 溶接ヒュームから労働者を守る!作業主任者におすすめのヒュームコレクターを紹介!
溶接ヒュームのばく露による健康被害の例
ここまで説明した通り、溶接ヒュームによって労働者に健康被害が起こる可能性があります。
では、具体的にどのような被害があるのでしょうか。
ここでは、厚生労働省 福岡労働局のホームページを元に、健康被害の例を整理します。
健康被害例1|じん肺
じん肺は、金属などの溶接ヒューム内の粉じんが肺に蓄積することで発症します。
肺の組織が破壊され、呼吸困難を引き起こします。
また、有効な治療方法がありません。
そのため、一度かかると、溶接作業をやめたあとも病気が進行します。

じん肺が危険な理由
じん肺が危険なのは、作業をやめても進行する可能性がある点です。
つまり、発症してから対策するのでは遅い場合があります。
そのため、溶接ヒュームを吸い込まないよう、事前に対策することが重要です。
健康被害例2|マンガンによる神経障害
溶接ヒュームによる健康被害の例として、マンガンによる神経障害があります。
主な症状として、倦怠感などの神経衰弱症状があります。
また、無気力や軽度の知能低下などの精神症状が起きる場合もあります。

長期ばく露には注意が必要
マンガンによる神経障害は、作業者の体調や作業能力にも影響する可能性があります。
そのため、溶接ヒュームのばく露を減らす対策が必要です。
特に、継続的に溶接作業を行う現場では、日常的な管理が重要です。
健康被害例3|肺がん
溶接ヒュームによる健康被害の例として、肺がんも挙げられます。
主な症状には、以下があります。
- 咳
- 喉の痛み
- 呼吸困難
以上が、溶接ヒュームによる健康被害の例です。

健康被害は企業全体にも影響する
健康被害などの労災が発生すると、作業者本人だけの問題では済みません。
現場を含む企業全体が、大きなダメージを受けてしまいます。
そのため、企業には、労働者を健康障害から守るための対応が求められます。
溶接ヒュームによる労災対策で求められること
溶接ヒュームは、健康被害のリスクが高いとされています。
また、特定化学物質障害予防規則、いわゆる特化則に適応されました。
そのため、企業にはさまざまな対応が求められることになりました。
健康診断と個人ばく露測定が必要
企業は、健康診断で労働者の健康管理を行う必要があります。
また、個人ばく露測定を行う必要もあります。
個人ばく露測定とは、作業者がどれくらい溶接ヒュームにさらされているかを確認する測定です。
0.05mg/m³以上の場合は対策が必要
個人ばく露測定の結果、溶接ヒュームの濃度を確認します。
ここで確認するのは、マンガンの濃度です。
その濃度が0.05mg/m³以上の場合には、対策を講じなければなりません。
具体的には、以下のような対応です。
- 作業方法の見直し
- 換気風量の増加
- 換気設備の改善
- 溶接ヒューム対策装置の導入検討
このように、測定結果に応じて、作業環境を見直す必要があります。

主な溶接ヒュームの対策方法
溶接時に発生する煙やヒュームから、作業者の安全と健康を守る必要があります。
そのための対策には、さまざまな方法があります。
主な対策は、以下の3つです。
- ヒュームコレクターの導入
- 個人用防護具の着用
- 換気設備の導入
ここから、それぞれ整理します。
対策1|ヒュームコレクターの導入
ヒュームコレクターは、溶接時に発生するヒュームを回収する装置です。
回収したヒュームは、フィルターなどによって捕集します。
ヒュームコレクターの役割
ヒュームコレクターの役割は、溶接ヒュームを吸引・捕集することです。
発生したヒュームをそのまま広げず、回収しやすくなります。
そのため、作業者本人だけでなく、周囲で働く人の安全と健康にも配慮できます。
また、作業環境をきれいに保つ効果も期待できます。
対策2|個人用防護具の着用
個人用防護具は、作業者本人を守るための対策です。
溶接作業を行う際に、マスクやゴーグル、エプロンなどを身に着けます。
個人用防護具の役割
個人用防護具は、作業者自身のばく露を減らすために重要です。
ただし、作業環境全体を改善するものではありません。
そのため、防護具だけに頼るのではなく、換気設備やヒュームコレクターと組み合わせることが大切です。
対策3|換気設備の導入
換気設備は、溶接を行う作業現場に導入します。
空気を循環させることで、溶接作業時に発生する煙や溶接ヒュームをその場から除去します。
換気設備の役割
換気設備は、作業場内の空気を入れ替えるための対策です。
しかし、溶接ヒュームの捕集そのものを目的とする装置ではありません。
そのため、換気設備だけでは不十分な場合があります。
このような場合は、ヒュームコレクターの導入も検討しましょう。

溶接ヒューム対策を比較
ここまで紹介した対策を整理すると、以下の通りです。
色々な対策方法があります。
その中の一つとして、ヒュームコレクターの導入があります。
特に、発生した溶接ヒュームを吸引・捕集したい場合に有効です。
関連記事: 「溶接女子」が話題!働きやすい環境と溶接ヒューム対策を解説!
溶接ヒュームの労災対策におすすめのヒュームコレクター
溶接ヒュームによる健康障害などの労災を防ぐうえで、有効なのが吸引・捕集するための装置ヒュームコレクターです。
ヒュームコレクターが労災対策に有効な理由
ヒュームコレクターは、換気設備のようにヒュームを蔓延させるリスクを軽減できます。
なぜなら、溶接ヒュームを吸引・捕集するための装置だからです。
そのため、溶接作業を行っている労働者自身の安全と健康に配慮できます。
また、周囲で働く人々の安全と健康にもつながります。
さらに、作業環境をきれいに保つ効果も期待できます。

関連記事: 溶接ヒューム対策とは?健康被害・法令対応・ヒュームコレクターの選び方を解説!
赤松電機製作所のヒュームコレクターラインナップ
赤松電機製作所では、溶接ヒューム対策に対応するヒュームコレクターを展開しています。
PRODUCT LINEUP
オニカゼ ヒュームコレクターラインナップ
溶接ヒューム対策に対応する主力2製品を、用途別に比較しやすく整理しました。
縦画面では横にスワイプしてご覧いただけます
現場で使いやすいONIKAZEのタテ型ヒュームコレクター
ヒュームコレクターを選ぶ際のポイントは、しっかりと使うことができるかです。
どれだけ性能が良くても、現場で使いにくければ継続して使われません。
そのため、使いやすさは重要です。
毎日使うからこそ小さな気遣いが大事
溶接作業は、毎日行う作業です。
だからこそ、手の届く範囲に道具を置けることが大切です。
また、作業後の疲れているときでも、簡単に移動できることも重要です。
このような小さな気遣いの積み重ねが、現場での使いやすさにつながります。
オニカゼ ヒュームスモーカーの特徴
赤松電機製作所が展開するオニカゼ ヒュームスモーカーは、タテ型のヒュームコレクターです。
小さな気遣いの積み重ねを大切にすることをコンセプトにしています。
また、長くしっかり使っていただくために、こだわりを込めた設計です。
溶接ヒューム対策を進める際は、装置の性能だけでなく、現場で継続して使えるかも確認しましょう。
溶接ヒュームによる労災対策に関するよくある質問
ここでは、溶接ヒュームによる労災対策に関するよくある質問をまとめます。
溶接ヒュームとは何ですか?
溶接ヒュームとは、アーク溶接などの溶接作業時に発生するものです。
高熱によって溶けた金属が、煙状になったものを指します。
溶接ヒュームによる労災とは何ですか?
溶接ヒュームによる労災として、化学物質による労働者の健康被害が挙げられます。
ばく露し続けることで、有害物質が身体に蓄積する可能性があります。
その結果、労働者が体調を崩す場合があります。
溶接ヒュームによる健康被害には何がありますか?
健康被害の例として、以下があります。
- じん肺
- マンガンによる神経障害
- 肺がん
じん肺は、有効な治療方法がありません。
また、一度かかると、溶接作業をやめたあとも病気が進行します。
溶接ヒューム濃度が0.05mg/m³以上の場合はどうなりますか?
個人ばく露測定の結果、溶接ヒュームの濃度、つまりマンガン濃度が0.05mg/m³以上の場合には、対策を講じる必要があります。
具体的には、作業方法の見直しや換気風量の増加などです。
溶接ヒュームの主な対策方法は何ですか?
主な対策方法は以下の3つです。
- ヒュームコレクターの導入
- 個人用防護具の着用
- 換気設備の導入
それぞれ役割が違います。
そのため、現場状況に合わせて組み合わせることが重要です。
ヒュームコレクターは労災対策に有効ですか?
有効です。
ヒュームコレクターは、溶接ヒュームを吸引・捕集する装置です。
そのため、換気設備のようにヒュームを蔓延させるリスクを軽減できます。
また、労働者自身の安全と健康だけでなく、周囲で働く人々の安全と健康にもつながります。
まとめ|溶接ヒューム対策で労災リスクを低減する
今回は、溶接ヒュームによる労災と主な対策について紹介しました。
溶接ヒュームによる健康被害などの労災は、労働者本人に大きな影響を与えます。
また、現場や企業全体にもマイナスのダメージを与えてしまいます。
そのため、溶接ヒューム対策は重要です。
改めて、主な健康被害の例は以下の通りです。
- じん肺
- マンガンによる神経障害
- 肺がん
また、溶接ヒュームによる労災対策では、以下の対応が重要です。
- 健康診断による労働者の健康管理
- 個人ばく露測定
- 作業方法の見直し
- 換気風量の増加
- 個人用防護具の着用
- 換気設備の導入
- ヒュームコレクターの導入
中でも、ヒュームコレクターは、溶接ヒュームによる健康障害などの労災を防ぐうえで有効な装置です。
労災リスクを低減するためにも、自社の作業環境に合った対策を検討しましょう。
お問い合わせ・資料請求
溶接ヒューム対策やヒュームコレクターの導入でお困りの場合は、赤松電機製作所までお気軽にお問い合わせください。
お客様の溶接作業環境や運用状況を確認したうえで、最適なヒュームコレクターをご提案いたします。