溶接ヒュームの濃度測定とは?測定方法と対策装置を紹介!

ヒュームコレクター
アイコン 投稿日: 2023/12/12 アイコン 更新日: 2026/5/20

金属アーク溶接等で発生する溶接ヒュームは、これまでも労働者の健康に悪影響を与えるものとされていました。

そのため、以前から粉じん障害防止規則が適応されており、作業改善などが必要でした。

しかし、溶接ヒュームに含まれる化学物質は、神経障害などの健康リスクがより高いと認められました。

その結果、溶接ヒュームは特定化学物質に追加されました。

これにより、溶接作業者の健康管理や作業環境改善のために、企業はさまざまな対応が必要になりました。

その1つが、溶接ヒュームの濃度測定です。

濃度測定を行うことで、作業者がどの程度ヒュームにばく露しているかを確認できます。

また、測定結果に応じて、換気風量の増加や対策装置の導入なども検討できます。

本記事では、溶接ヒュームの有害性、濃度測定の方法、測定後に必要な措置を整理します。

溶接ヒュームの濃度測定と対策装置に関するコラムのアイキャッチ画像。現場を指差す作業者の写真とテキスト入り。

あわせて、溶接ヒューム対策に有効なヒュームコレクターも紹介します。

溶接ヒュームの有害性

有害性を表現する毒の入った瓶

まず、溶接ヒュームの有害性について整理します。

溶接ヒュームが有害とされる理由の1つは、特定化学物質に関係します。

特定化学物質とは、人間の健康や環境に対するリスクが高いとされる物質です。

管理や規制が必要な物質として扱われます。

溶接ヒュームは第2類物質に位置づけられている

特定化学物質は、大きく3つに分類されます。

その中で、溶接ヒュームは第2類物質に位置づけられています。

第2類物質は、がん等の慢性・遅発性障害を引き起こす物質です。

つまり、溶接ヒュームは深刻な健康リスクをもたらす可能性があります。

健康リスクを抑えるには濃度測定が重要

溶接作業者の健康リスクを最小限に抑えるには、現場の状況を把握する必要があります。

そのために重要なのが、溶接ヒュームの濃度測定です。

測定を実施することで、必要な対策を判断しやすくなります。

また、濃度が高い場合には、換気や対策装置の導入などを検討する必要があります。

関連記事: 溶接ヒューム対策で労災リスクを低減!健康被害の例と対策方法を解説!

溶接ヒュームの濃度測定方法

ここでは、溶接ヒュームの濃度測定方法について整理します。

濃度測定の対象となるのは、金属アーク溶接など、溶接ヒュームが発生する屋内作業場です。

測定では、サンプラーと呼ばれる装置を使用します。

サンプラーで空中のヒュームを収集する

サンプラーは、空中に浮遊しているヒュームを収集する装置です。

この装置を使用して、作業中の空気中に含まれる溶接ヒュームを集めます。

その後、収集したヒュームの濃度を分析します。

このように、濃度測定では、実際の作業環境におけるばく露状況を確認します。

測定は専門家によって実施される

溶接ヒュームの濃度測定は、十分な知識と経験を持つ専門家によって実施されます。

元原稿では、以下のような専門家が挙げられています。

  • 第1種作業環境測定士
  • 作業環境測定機関

専門家による測定が必要なのは、正確な測定と分析が求められるためです。

そのため、濃度測定を行う場合は、専門的な知識を持つ機関や担当者に依頼する必要があります。

溶接ヒュームの測定方法

※出典: 厚生労働省 岡山労働局労働基準部 健康安全課

溶接ヒュームの濃度測定手順と必要措置の流れ

溶接ヒュームの濃度測定は、作業者の安全確保に必要不可欠です。

測定結果に基づいて、必要な防護具や対策を決定します。

また、従業員の安全を確保するための対応策も立てます。

ここでは、測定から必要措置までの流れを整理します。

手順1|溶接ヒュームの濃度を測定する

まず、溶接ヒュームの濃度を測定します。

対象となるのは、金属アーク溶接などを行う屋内作業場です。

測定では、サンプラーを使って空中のヒュームを収集します。

その後、濃度を分析します。

測定で作業環境の状態を確認する

測定によって、作業者がどの程度ヒュームにさらされているかを確認できます。

この結果は、対策の必要性を判断するための重要な情報になります。

そのため、濃度測定は単なる確認作業ではありません。

作業者の安全を守るための判断材料です。

手順2|測定結果を確認する

次に、測定結果を確認します。

元原稿では、数値が0.05mg/m³以上の場合、追加の対策が必要になるとされています。

この数値を上回る場合、換気装置の風量増加や追加の対策装置が必要になります。

0.05mg/m³以上の場合は対策が必要

数値が0.05mg/m³以上の場合は、早急な対策が必要です。

具体的には、換気装置を増加し、工場内の空気循環を良くすることが求められます。

あわせて、溶接ヒュームを除去することも重要です。

つまり、濃度が高い場合は、換気と捕集の両面から対策を考える必要があります。

※参照:厚生労働省 愛知労働局労働基準部 健康安全課 資料

手順3|必要な対策を講じる

測定結果を確認した後は、必要な対策を講じます。

主な対策としては、以下があります。

  • 換気装置の風量増加
  • 工場内の空気循環の改善
  • 追加の対策装置の導入
  • 溶接ヒュームの除去対策
  • 防護具の見直し

このような対策を行うことで、溶接ヒュームの濃度を下げることを目指します。

また、作業者のばく露を抑えることにもつながります。

手順4|対策後に再度測定する

対策を行った後は、再度測定を行います。

元原稿では、対策後の測定で数値が0.05mg/m³未満になることが求められています。

これにより、従業員の安全を確保しやすくなります。

また、有害な影響を最小限に抑えることにもつながります。

測定と対策はセットで考える

溶接ヒュームの濃度測定は、測って終わりではありません。

測定結果をもとに、必要な対策を行うことが重要です。

さらに、対策後に再度測定し、数値が下がっているかを確認する必要があります。

つまり、測定・対策・再測定をセットで考えることが大切です。

溶接ヒュームの濃度測定方法

ここでは、溶接ヒュームの濃度測定方法について整理します。

濃度測定の対象となるのは、金属アーク溶接など、溶接ヒュームが発生する屋内作業場です。

測定では、サンプラーと呼ばれる装置を使用します。

サンプラーで空中のヒュームを収集する

サンプラーは、空中に浮遊しているヒュームを収集する装置です。

この装置を使用して、作業中の空気中に含まれる溶接ヒュームを集めます。

その後、収集したヒュームの濃度を分析します。

このように、濃度測定では、実際の作業環境におけるばく露状況を確認します。

測定は専門家によって実施される

溶接ヒュームの濃度測定は、十分な知識と経験を持つ専門家によって実施されます。

元原稿では、以下のような専門家が挙げられています。

  • 第1種作業環境測定士
  • 作業環境測定機関

専門家による測定が必要なのは、正確な測定と分析が求められるためです。

そのため、濃度測定を行う場合は、専門的な知識を持つ機関や担当者に依頼する必要があります。

溶接ヒュームを吸引しているヒュームコレクター

溶接ヒュームの濃度測定手順と必要措置の流れ

溶接ヒュームの濃度測定は、作業者の安全確保に必要不可欠です。

測定結果に基づいて、必要な防護具や対策を決定します。

また、従業員の安全を確保するための対応策も立てます。

ここでは、測定から必要措置までの流れを整理します。

手順1|溶接ヒュームの濃度を測定する

まず、溶接ヒュームの濃度を測定します。

対象となるのは、金属アーク溶接などを行う屋内作業場です。

測定では、サンプラーを使って空中のヒュームを収集します。

その後、濃度を分析します。

測定で作業環境の状態を確認する

測定によって、作業者がどの程度ヒュームにさらされているかを確認できます。

この結果は、対策の必要性を判断するための重要な情報になります。

そのため、濃度測定は単なる確認作業ではありません。

作業者の安全を守るための判断材料です。

手順2|測定結果を確認する

次に、測定結果を確認します。

元原稿では、数値が0.05mg/m³以上の場合、追加の対策が必要になるとされています。

この数値を上回る場合、換気装置の風量増加や追加の対策装置が必要になります。

0.05mg/m³以上の場合は対策が必要

数値が0.05mg/m³以上の場合は、早急な対策が必要です。

具体的には、換気装置を増加し、工場内の空気循環を良くすることが求められます。

あわせて、溶接ヒュームを除去することも重要です。

つまり、濃度が高い場合は、換気と捕集の両面から対策を考える必要があります。

溶接ヒュームの濃度測定手順

※出典: 厚生労働省 愛知労働局労働基準部 健康安全課

手順3|必要な対策を講じる

測定結果を確認した後は、必要な対策を講じます。

主な対策としては、以下があります。

  • 換気装置の風量増加
  • 工場内の空気循環の改善
  • 追加の対策装置の導入
  • 溶接ヒュームの除去対策
  • 防護具の見直し

このような対策を行うことで、溶接ヒュームの濃度を下げることを目指します。

また、作業者のばく露を抑えることにもつながります。

手順4|対策後に再度測定する

対策を行った後は、再度測定を行います。

元原稿では、対策後の測定で数値が0.05mg/m³未満になることが求められています。

これにより、従業員の安全を確保しやすくなります。

また、有害な影響を最小限に抑えることにもつながります。

測定と対策はセットで考える

溶接ヒュームの濃度測定は、測って終わりではありません。

測定結果をもとに、必要な対策を行うことが重要です。

さらに、対策後に再度測定し、数値が下がっているかを確認する必要があります。

つまり、測定・対策・再測定をセットで考えることが大切です。

溶接ヒューム対策に有効なヒュームコレクター

溶接ヒュームから作業者を守るうえで、有効な手段の1つがヒュームコレクターの導入です。

ヒュームコレクターは、溶接ヒュームを吸引する装置です。

さらに、吸引したヒュームを捕集します。

ヒュームコレクターが有効な理由

ヒュームコレクターは、溶接ヒュームを吸引するだけではありません。

捕集するための装置でもあります。

そのため、ヒュームを作業場内に蔓延させるリスクを軽減できます。

また、溶接作業を行っている労働者自身の安全と健康にも配慮できます。

さらに、周囲で働く人々の安全と健康にもつながります。

結果として、作業環境をきれいに保つ効果も期待できます。

関連記事: 溶接ヒュームから労働者を守る!作業主任者におすすめのヒュームコレクターを紹介!

赤松電機製作所のオニカゼ ヒュームコレクター

赤松電機製作所では、溶接ヒューム対策に対応するヒュームコレクターを展開しています。

PRODUCT LINEUP

オニカゼ ヒュームコレクターラインナップ

溶接ヒューム対策に対応する主力2製品を、用途別に比較しやすく整理しました。

オニカゼ ヒュームスモーカー FSM の製品ロゴ

COMPACT FUME COLLECTION

ヒュームスモーカー(FSM)

小型・100V・導入しやすい。

小型ヒュームコレクター ヒュームスモーカー FSM の製品外観

100Vでもしっかり大風量。コンパクト設計で、溶接ヒューム対策を始めやすいシリーズです。

オニカゼ スーパーコレクター FM-220 の製品ロゴ

FIRE SAFETY & FUME CONTROL

スーパーコレクター(FM-220)

防火対策をより重視。

乾湿複合型集塵機 スーパーコレクター FM-220 の製品外観

乾湿複合型で、火災事故防止を重視したシリーズです。

縦画面では横にスワイプしてご覧いただけます

溶接ヒュームの濃度測定に関するよくある質問

ここでは、溶接ヒュームの濃度測定と対策装置に関するよくある質問をまとめます。

溶接ヒュームの濃度測定はなぜ必要ですか?

溶接作業者の健康リスクを最小限に抑えるためです。

濃度測定を行うことで、作業者がどの程度ヒュームにばく露しているかを確認できます。

また、測定結果に基づいて必要な対策を判断できます。

溶接ヒュームの濃度測定はどのように行いますか?

サンプラーと呼ばれる装置を使用します。

この装置で空中のヒュームを収集します。

その後、収集したヒュームの濃度を分析します。

濃度測定は誰が実施しますか?

第1種作業環境測定士や作業環境測定機関などが実施します。

十分な知識と経験を持つ専門家によって測定されます。

0.05mg/m³以上の場合はどうなりますか?

数値が0.05mg/m³以上の場合は、早急な対策が必要になります。

具体的には、換気装置の風量増加や追加の対策装置が必要になります。

また、対策後に再度測定を行います。

対策後は何を確認しますか?

対策後には、再度測定を行います。

数値が0.05mg/m³未満になることが求められます。

これにより、従業員の安全を確保し、有害な影響を最小限に抑えます。

ヒュームコレクターは濃度測定後の対策に有効ですか?

有効な手段の1つです。

ヒュームコレクターは、溶接ヒュームを吸引し、捕集する装置です。

ヒュームを蔓延させるリスクを軽減できます。

まとめ|溶接ヒュームの濃度測定と対策装置をセットで考える

今回は、溶接ヒュームの濃度測定と、対策装置の1つであるヒュームコレクターについて紹介しました。

溶接ヒュームは、特定化学物質に追加されました。

そのため、溶接作業者の健康や作業環境改善のために、企業はさまざまな対応が必要になりました。

その1つが、溶接ヒュームの濃度測定です。

濃度測定では、サンプラーを使用して空中のヒュームを収集します。

そして、濃度を分析します。

測定は、第1種作業環境測定士や作業環境測定機関など、専門家によって実施されます。

測定結果が0.05mg/m³以上の場合は、早急な対策が必要です。

例えば、換気装置の風量増加や追加の対策装置が必要になります。

また、対策後には再度測定を行います。

数値が0.05mg/m³未満になることが求められます。

このように、溶接ヒューム対策では、測定・対策・再測定をセットで考えることが重要です。

濃度測定後の対策装置を検討する際は、現場で継続して使えるヒュームコレクターを選びましょう。

お問い合わせ・資料請求

溶接作業の健康診断や溶接ヒューム対策でお困りの場合は、赤松電機製作所までお気軽にお問い合わせください。

お客様の溶接作業環境や運用状況を確認したうえで、最適なヒュームコレクターをご提案いたします。

監修者プロフィール

経営企画室/インサイドセールス

倉津 裕太

赤松電機製作所に入社後、営業部にて西日本エリアを担当し、切削・研削現場におけるミスト対策、溶接現場におけるヒューム対策の提案営業に従事。
現在は経営企画室 /インサイドセールスとして、製造業の現場課題に対する情報提供を行うとともに、脱炭素経営PROJECTにも参画。
現場と経営の両視点から、ミスト・ヒューム対策や省エネを含めた工場環境改善に関する、導入検討に役立つ実務情報を発信している。

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