ミストコレクターの構造とは?種類別の仕組みと設置方法を解説!

ミストコレクター
アイコン 投稿日: 2022/2/28 アイコン 更新日: 2026/5/20

ミストコレクターとは、工作機械から発生するオイルミストや油煙を吸引・除去する装置です。

金属加工では、NC旋盤やマシニングセンター、研削盤などで切削油が使用されます。
この切削油が加工時に微細化すると、オイルミストや油煙として空気中に浮遊します。

しかし、ミストコレクターには複数の構造があります。
代表的な構造は、フィルター式・フィルターレス式・電気集塵式の3つです。

それぞれ、オイルミストを捕集する仕組みや、メンテナンス性、向いている加工条件が異なります。

そのため、ミストコレクターを選ぶ際は、構造の違いを理解したうえで、自社の加工条件や設置環境に合う方式を選ぶことが重要です。

本記事では、ミストコレクターの構造を種類別に解説します。

ミストコレクターの構造を種類別に解説。内部の部品や空気の流れを説明する3D図解を背景にした、設置方法も紹介するアイキャッチ画像。

また、設置方法や赤松電機製作所のオニカゼミストコレクターについても紹介します。

ミストコレクターの構造は主に3種類

ミストコレクターは、オイルミストを吸引・捕集する構造によって、主に3つの種類に分けられます。

  1. フィルター式
  2. フィルターレス式
  3. 電気集塵式

まずは、それぞれの違いを一覧で確認しましょう。

種類 主な構造 特徴 向いている現場
フィルター式 フィルターでろ過・捕集 構造がシンプルで導入しやすい 油煙・高濃度ミストを対策したい現場
フィルターレス式 遠心分離やディスク回転で分離 メンテナンス工数を抑えやすい 省エネ・省メンテを重視する現場
電気集塵式 静電気で油分を吸着・捕集 微細粒子を捕集しやすい 超微細粒子への対応を重視する現場

このように、構造によって強みが異なります。

つまり、ミストコレクターは「どの方式が一番良いか」ではなく、加工条件や運用体制に合った構造を選ぶことが重要です。

フィルター式ミストコレクターの構造

フィルター式ミストコレクターは、オイルミストを吸引し、フィルターでろ過・捕集する構造です。

ミストコレクターの中でも一般的な方式で、構造がシンプルなため、多くの工場で採用されています。

フィルター式の仕組み

フィルター式は、以下の流れでオイルミストを捕集します。

  1. ファンでオイルミストを吸引する
  2. 吸い込んだ空気を複数のフィルターに通す
  3. フィルターで油分や微細粒子を捕集する
  4. 清浄化された空気を排気する
  5. 捕集した油分をドレンとして排出する

つまり、フィルター式は空気中のオイルミストをフィルターで分離・捕集する構造です。

また、機種によっては複数段階のフィルターを通すことで、捕集性能を高めています。

フィルター式のメリット

フィルター式の主なメリットは以下の通りです。

  • 構造がシンプルでわかりやすい
  • 初期費用を抑えやすい
  • 導入実績が多い
  • 現場で管理しやすい
  • 高電圧を使用しないため安全性が高い
  • 油煙対応フィルターを搭載できる機種もある

特に、初めてミストコレクターを導入する現場や、管理しやすさを重視する現場では候補になります。

フィルター式のデメリット

一方で、フィルター式には注意点もあります。

  • フィルターの洗浄や交換が必要
  • 粉塵成分が多いと目詰まりしやすい
  • 使用済みフィルターの廃棄費用が発生する
  • フィルターの通気抵抗により消費電力が増える場合がある
  • メンテナンス周期が短くなる場合がある

そのため、フィルター式を選ぶ際は、フィルター交換の頻度やメンテナンス体制を確認しておく必要があります。

フィルター式が向いている現場

フィルター式は、以下のような現場に向いています。

  • 初期費用を抑えたい現場
  • 構造がわかりやすい機種を選びたい現場
  • 高い捕集性能を重視する現場
  • 油煙や高濃度ミストを対策したい現場
  • メンテナンス体制を整えられる現場

ただし、粉塵成分が多い加工条件では、フィルターの目詰まりに注意が必要です。

油煙対応にはHVSシリーズ

赤松電機製作所のオニカゼ ヘビースモーカー HVSシリーズは、油煙やオイルミストが発生する現場に対応したフィルター式ミストコレクターです。

一般的なミストコレクターでは捕集が難しい油煙にも対応しやすく、標準仕様で油煙対策が可能です。

また、ONIKAZE独自の段階的捕集構造により、各フィルターへの負担を軽減し、メンテナンス周期の長期化にも貢献します。

さらに、工具不要でメンテナンスできる構造のため、作業者の負担も軽減しやすい点が特徴です。

HVSシリーズは、以下のような現場に向いています。

  • 油性切削油を使用している現場
  • 油煙が発生している現場
  • 高濃度ミストを対策したい現場
  • 高い捕集性能を重視する現場
  • メンテナンス負担を抑えたい現場

そのため、油煙対策を重視する場合は、HVSシリーズが有効な選択肢です。

油煙やオイルミストに対応するミストコレクターHVSの製品外観

PRODUCT MOVIE

油煙やオイルミストが発生する現場に対応する、HVSシリーズの紹介動画です。

約30秒で特長をご覧いただけます。

関連記事: 「フィルター式」ミストコレクターの特徴と活用事例を解説

フィルターレス式ミストコレクターの構造

フィルターレス式ミストコレクターは、フィルターの使用を最小限に抑え、遠心力や回転体によってオイルミストを分離・捕集する構造です。

フィルター交換の手間を抑えやすいため、メンテナンス工数やランニングコストを重視する現場で選ばれることがあります。

フィルターレス式の仕組み

フィルターレス式には、主に以下のような捕集方式があります。

  1. 遠心分離方式
    オイルミストを遠心力で分離し、油分と空気を分ける方式です。
  2. ディスク回転方式
    ディスクを高速回転させ、オイルミストを弾き飛ばして内壁などに衝突させる方式です。

このように、フィルターレス式はフィルターではなく、遠心力や回転構造で油分を分離する方式です。

フィルターレス式のメリット

フィルターレス式の主なメリットは以下の通りです。

  • フィルター交換の手間を減らせる
  • メンテナンス工数を抑えやすい
  • 使用済みフィルターの廃棄費用を抑えやすい
  • 長期稼働しやすい
  • コンパクトに設置しやすい
  • 省エネ性能に優れた機種もある

特に、保全担当者の負担を減らしたい現場や、省エネを重視する現場では候補になります。

フィルターレス式のデメリット

一方で、フィルターレス式にも注意点があります。

  • 1μm以下の微細粒子は捕集が難しい場合がある
  • 油煙への対応を確認する必要がある
  • 重切削や油性切削油では適さない場合がある
  • 必要に応じてアフターフィルターが必要になる
  • 使用条件を確認しないと効果が出にくい場合がある

そのため、フィルターレス式を選ぶ場合は、切削油の種類・加工条件・油煙の有無を確認することが重要です。

フィルターレス式が向いている現場

フィルターレス式は、以下のような現場に向いています。

  • メンテナンス工数を減らしたい現場
  • 省エネ性を重視したい現場
  • 水溶性切削油を使用している現場
  • 油煙が少ない現場
  • 連続稼働が多い現場
  • ランニングコストを抑えたい現場

ただし、油煙や微細ミストが多い場合は、アフターフィルターや別方式も検討する必要があります。

省エネ重視ならSMGシリーズ

赤松電機製作所のオニカゼ スマートミストマジック SMGシリーズは、フィルターレス式の利点を活かしたミストコレクターです。

マジックセパレーター機構により、ミスト・切粉・スラッジを内部に溜めにくく、長期稼働しやすい構造になっています。

また、ドレン配管が不要なため、設置時の配管工事の負担も抑えやすくなります。

さらに、従来と同等の性能で1サイズ小型のモーターを採用し、消費電力やCO2排出量の削減にも貢献します。

そのため、省エネ性やランニングコストを重視する現場では、SMGシリーズが有効な選択肢になります。

省エネ性に優れたミストコレクターSMGの製品外観

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消費電力の削減やCO2排出量の低減を重視する現場に向けた、SMGシリーズの紹介動画です。

約30秒で特長をご覧いただけます。

省人・省力化ならSMXシリーズ

赤松電機製作所のオニカゼ スマートミストゼロ SMXシリーズは、フィルターレス方式の新しい捕集方法として開発されたミストコレクターです。

新開発のロータリーマジック機構により、高い捕集性能とメンテナンス負荷の軽減を両立しています。

また、スマートインターフェイスを搭載しており、拡張オプションの取り付けにも対応しています。

さらに、オプションによって機械状態の見える化や保守管理の効率化にもつなげられます。

そのため、微細ミスト対策とメンテナンス負担の軽減を両立したい現場では、SMXシリーズが候補になります。

微細なオイルミスト対策に対応するミストコレクターSMXの製品外観

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微細なオイルミスト対策や、メンテナンス負担の軽減を重視する現場に向けた、SMXシリーズの紹介動画です。

約30秒で特長をご覧いただけます。

電気集塵式ミストコレクターの構造

電気集塵式ミストコレクターは、高電圧による静電気の力でオイルミスト粒子を捕集する構造です。

微細な粒子を捕集しやすく、高い捕集性能が期待できます。

電気集塵式の仕組み

電気集塵式は、以下の流れでオイルミストを捕集します。

  1. 高電圧でコロナ放電を発生させる
  2. オイルミスト粒子を帯電させる
  3. 帯電した粒子を電気集塵極板に吸着させる
  4. 捕集した油分を定期的に清掃する

つまり、電気集塵式は静電気の力で微細なオイルミストを吸着・捕集する方式です。

電気集塵式のメリット

電気集塵式の主なメリットは以下の通りです。

  • 1μm以下の微細粒子を捕集しやすい
  • 油煙などの超微細粒子にも対応しやすい
  • フィルターの目詰まりリスクが少ない
  • 電極を洗浄して再利用できる
  • フィルター廃棄物を減らせる場合がある
  • 高い捕集効率が期待できる

特に、超微細粒子の捕集が必要な現場では有力な選択肢になります。

電気集塵式のデメリット

一方で、電気集塵式には注意点もあります。

  • 本体価格が高くなりやすい
  • 高電圧を使用するため安全管理が必要
  • 設置場所に制約が出る場合がある
  • 電極洗浄に手間や費用がかかる
  • 運用や保守に専門知識が必要になる場合がある
  • メンテナンスを怠ると性能が低下する可能性がある

そのため、電気集塵式を選ぶ場合は、導入コスト・安全管理・保守体制を含めて判断しましょう。

電気集塵式が向いている現場

電気集塵式は、以下のような現場に向いています。

  • 超微細粒子を捕集したい現場
  • 高い捕集性能を重視する現場
  • 電極洗浄などの保守体制がある現場
  • 高電圧機器を安全に設置できる現場
  • 導入コストを許容できる現場

ただし、高性能である一方、初期費用や保守負担も大きくなる場合があります。

そのため、全ての現場に最適とは限りません。

3つの種類(フィルター式・フィルターレス式・電気式)を比較した表

ミストコレクターの構造を比較

ここまで解説した3つの構造を比較すると、以下のようになります。

構造 捕集の仕組み メリット 注意点 向いている現場
フィルター式 フィルターでろ過・捕集 導入しやすく管理しやすい 目詰まりや交換費用が発生する 油煙・高濃度ミストを対策したい現場
フィルターレス式 遠心分離や回転体で分離 省メンテ・省エネを狙いやすい 微細粒子や油煙への対応確認が必要 ランニングコストを抑えたい現場
電気集塵式 静電気で吸着・捕集 微細粒子を捕集しやすい 高電圧管理と電極洗浄が必要 超微細粒子対策を重視する現場

このように、構造ごとに得意な条件が異なります。

したがって、ミストコレクターを選ぶ際は、油煙の有無・粒子の細かさ・メンテナンス体制・省エネ性・予算を総合的に確認する必要があります。

ミストコレクターで除去できるオイルミストとは?

ここからは、ミストコレクターが除去する対象であるオイルミストについて整理します

ミストコレクターの構造を理解するには、そもそも除去対象であるオイルミストについて知っておく必要があります。

オイルミストとは、工作機械で使用される切削油や潤滑油が微細な霧状になり、空気中に浮遊した油の粒子です。

例えば、金属加工の現場では、加工中の熱や回転、摩擦、高圧給油によって発生します。

オイルミストが発生しやすい加工条件

オイルミストは、以下のような加工条件で発生しやすくなります。

  • 高圧給油加工
  • 高速切削加工
  • 研削加工
  • 長時間稼働する加工
  • 油性切削油を使用する加工
  • 水溶性切削油を使用する加工

特に、切削油が強いせん断を受ける場合、オイルミストの発生量が多くなります。

オイルミストを放置するリスク

オイルミストを放置すると、工場内にさまざまな悪影響が出る可能性があります。

主なリスクは以下の通りです。

  • 作業者の呼吸器系への影響
  • 目の充血やドライアイ
  • 肌荒れや皮膚疾患
  • 視界不良による作業ミス
  • 床面の油分付着による転倒・滑落
  • 機械設備への油分付着
  • 電子機器のショートや故障
  • 製品品質の低下
  • 空調効率の低下
  • エネルギー消費の増加

このように、オイルミストは単なる汚れではありません。

作業者の健康・安全性・設備保全・生産性に関わるリスク要因です。

発生源で早期に除去することが重要

オイルミスト対策では、発生した後に工場全体へ広がってから対処するよりも、発生源で吸引・除去する方が効果的です。

そのため、工作機械の構造や加工条件に合わせて、適切なミストコレクターを設置する必要があります。

また、油煙が発生する現場では、通常のオイルミストよりも粒子が細かくなるため、油煙対応の構造やフィルターの有無を確認しましょう。。

関連記事: オイルミストの悪影響とは?人体・作業環境・地球環境への影響と対策を解説!

オイルミストの悪影響と対策を示す比較図

3. ミストコレクターの設置方法

ミストコレクターは、構造だけでなく設置方法も重要です。

なぜなら、適切な構造の機種を選んでも、設置方法が合っていなければ十分な捕集効果が得られない可能性があるためです。

代表的な設置方法は、以下の3つです。

  1. 直結吸気方式
  2. 局所吸気方式
  3. 広域吸気方式

ここから、それぞれの設置方法を解説します。

直結吸気方式|密閉型工作機械に適した設置方法

まず、密閉型工作機械で使われやすい直結吸気方式を確認します。

直結吸気方式は、工作機械の加工室とミストコレクターをダクトで接続し、オイルミストを直接吸引する設置方法です。

マシニングセンターやNC旋盤、複合加工機など、加工部が密閉された工作機械でよく採用されます。

直結吸気方式のメリット

直結吸気方式の主なメリットは以下の通りです。

  • 発生源から直接吸引できる
  • 捕集効率が高い
  • 工場内への拡散を抑えやすい
  • 標準的な設置方法として導入しやすい
  • 密閉型工作機械と相性が良い

特に、加工室が密閉されている工作機械では、直結吸気方式が効率的です。

直結吸気方式の注意点

直結吸気方式では、ダクト設計が重要です。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  • ダクトホースの径
  • ダクトホースの長さ
  • ダクトの曲がりの多さ
  • 工作機械との接続口
  • 吸引力の低下
  • 複数台接続時の吸引力配分
  • ダクト清掃のしやすさ

ダクトが長すぎたり、曲がりが多すぎたりすると、吸引力が低下する可能性があります。

そのため、機種選定と同時にダクト設計も確認することが重要です。

局所吸気方式|開放型工作機械に適した設置方法

一方で、加工部が開放されている工作機械では、局所吸気方式が候補になります。

局所吸気方式は、加工部が密閉されていない工作機械に対して、フードやホースを使ってオイルミストを吸引する設置方法です。

研削盤や開放型の加工設備など、直結吸気が難しい場合に採用されます。

局所吸気方式のメリット

局所吸気方式の主なメリットは以下の通りです。

  • 既存設備に後付けしやすい
  • 加工部が開放された設備にも対応しやすい
  • 吸引位置を調整しやすい
  • 工作機械の改造を抑えやすい
  • 導入しやすい

特に、工作機械に直接接続できない場合は、局所吸気方式が候補になります。

局所吸気方式の注意点

局所吸気方式では、吸引位置が重要です。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  • フードをミスト発生源に近づけられるか
  • オイルミストの流れを考慮しているか
  • 必要な面風速を確保できるか
  • 作業者の動線を妨げないか
  • 周辺設備と干渉しないか
  • 加工条件に応じて位置調整できるか

局所吸気方式は、設置位置によって効果が大きく変わります。

そのため、発生源にできるだけ近い位置で吸引することが重要です。

広域吸気方式|工場全体の環境改善に使う設置方法

さらに、工場全体の空気環境を改善したい場合は、広域吸気方式も検討します。

広域吸気方式は、工場内に広がったオイルミストを補助的に回収する設置方法です。

直結吸気方式や局所吸気方式だけでは、すべてのオイルミストを除去できない場合に検討します。

広域吸気方式の主な方法

広域吸気方式には、主に以下の方法があります。

  1. 空調一体型を導入する方法
    ミストコレクター機能を備えた空調機などで、工場全体の空気を改善します。
  2. 小型ミストコレクターを分散設置する方法
    工場内に小型のミストコレクターを複数配置し、各エリアのミストを補助的に回収します。

このように、広域吸気方式は発生源対策というよりも、工場全体の空気環境を補完する方法です。

広域吸気方式のメリット

広域吸気方式の主なメリットは以下の通りです。

  • 工場全体の空気環境を改善しやすい
  • 複数の工作機械から発生するミストに対応しやすい
  • 局所的に残ったミストを補助的に捕集できる
  • 作業者の快適性向上につながる
  • 工場全体の環境品質を均一にしやすい

ただし、広域吸気方式だけで発生源対策を行うのは難しい場合があります。

そのため、実務上は直結吸気方式や局所吸気方式と組み合わせる方法が有効です。

ハイブリッド型の設置も有効

工場全体のミスト対策では、複数の設置方法を組み合わせることもあります。

例えば、以下のような組み合わせです。

  • 直結吸気方式 + 広域吸気方式
  • 局所吸気方式 + 広域吸気方式
  • 複数の小型ミストコレクター + 工場全体換気

このように組み合わせることで、発生源対策と工場全体の環境改善を両立できます。

つまり、広域吸気方式は単独で考えるのではなく、直結吸気方式や局所吸気方式を補完する方法として検討すると効果的です。

関連記事: ミストコレクターの選定方法とは?風量・種類・設置方法から選び方を解説!

3つの設置方法を工作機械と一緒に示す図解

ミストコレクターの設置方法を比較

ミストコレクターの設置方法は、工作機械の構造や工場レイアウトに合わせて選ぶ必要があります。

設置方法 特徴 向いている設備 注意点
直結吸気方式 加工室から直接吸引する方法 NC旋盤、マシニングセンター、複合加工機 ダクト設計と吸引力確認が重要
局所吸気方式 発生源付近で吸引する方法 研削盤、開放型設備 吸引位置によって効果が変わる
広域吸気方式 工場全体の空気を補助的に改善する方法 複数設備が稼働する工場 単独では発生源対策になりにくい

密閉型の工作機械には直結吸気方式、開放型の工作機械には局所吸気方式が基本です。

また、工場全体にミストが広がっている場合は、広域吸気方式との併用も検討しましょう。

オニカゼ ミストコレクターのラインナップ

赤松電機製作所のオニカゼ ミストコレクターは、加工条件や工場環境に応じて選べるラインナップを用意しています。

油煙対策、省エネ、微細ミスト対策、メンテナンス負担の軽減など、現場の課題に合わせて選定できます。

PRODUCT LINEUP

オニカゼ ミストコレクターラインナップ

油煙・オイルミスト対策の主力3シリーズを、用途別に比較しやすく整理しました。

オニカゼ ヘビースモーカー HVS の製品ロゴ

OIL SMOKE & MIST

ヘビースモーカー(HVS)

油煙対応で高捕集。

油煙やオイルミスト対策に対応するオニカゼ ヘビースモーカー HVS の製品外観

油性切削油や油煙を伴う環境に適したシリーズです。

オニカゼ スマートミストマジック SMG-R の製品ロゴ

ENERGY SAVING

スマートミストマジック(SMG)

省エネと負担軽減。

省エネ性とメンテナンス性を重視したオニカゼ スマートミストマジック SMG-R の製品外観

消費電力とCO2削減など環境問題に対応したシリーズです。

オニカゼ スマートミストゼロ SMX の製品ロゴ

FINE PARTICLE CONTROL

スマートミストゼロ(SMX)

限りなくメンテナンスレス。

超微細粒子の捕集に対応するオニカゼ スマートミストゼロ SMX の製品外観

高捕集とメンテ負荷軽減を実現したシリーズです。

縦画面では横にスワイプしてご覧いただけます

ミストコレクターの構造に関するよくある質問

ここでは、ミストコレクターの構造に関するよくある質問をまとめます。ミストコレクターの構造は何種類ありますか?

ミストコレクターの代表的な構造は、フィルター式・フィルターレス式・電気集塵式の3種類です。

それぞれ、オイルミストを捕集する仕組みやメンテナンス性が異なります。

フィルター式ミストコレクターはどんな構造ですか?

フィルター式は、ファンで吸い込んだオイルミストをフィルターに通し、油分や微細粒子をろ過・捕集する構造です。

構造がシンプルで扱いやすく、導入しやすい方式です。

フィルターレス式ミストコレクターはどんな構造ですか?

フィルターレス式は、遠心力や回転体によってオイルミストを分離する構造です。

フィルター交換の手間を抑えやすく、省メンテや省エネを重視する現場で候補になります。

電気集塵式ミストコレクターはどんな構造ですか?

電気集塵式は、高電圧でオイルミスト粒子を帯電させ、静電気の力で電極に吸着させる構造です。

微細粒子を捕集しやすい一方で、安全管理や電極洗浄が必要です。

油煙がある場合はどの構造を選ぶべきですか?

油煙が発生している場合は、油煙対応のミストコレクターを選ぶ必要があります。

赤松電機製作所のラインナップでは、HVSシリーズが油煙対策に向いています。

構造と設置方法はどちらが重要ですか?

どちらも重要です。

適切な構造のミストコレクターを選んでも、設置方法が合っていなければ十分な捕集効果が得られない場合があります。

そのため、構造と設置方法をセットで検討することが重要です。

まとめ|ミストコレクターは構造と設置方法を理解して選ぶ

ミストコレクターは、工作機械から発生するオイルミストや油煙を吸引・除去する装置です。

主な構造は、以下の3つです。

  1. フィルター式
    フィルターでオイルミストをろ過・捕集する方式です。構造がシンプルで導入しやすく、油煙対応モデルもあります。
  2. フィルターレス式
    遠心分離や回転体でオイルミストを分離する方式です。メンテナンス工数や省エネを重視する現場に向いています。
  3. 電気集塵式
    静電気の力で微細なオイルミストを吸着・捕集する方式です。超微細粒子への対応を重視する現場で候補になります。

また、ミストコレクターは設置方法も重要です。

  • 直結吸気方式:密閉型工作機械に向いている
  • 局所吸気方式:開放型工作機械に向いている
  • 広域吸気方式:工場全体の環境改善に向いている

このように、ミストコレクターを選ぶ際は、構造・加工条件・油煙の有無・設置方法・メンテナンス体制を総合的に確認する必要があります。

赤松電機製作所のオニカゼ ミストコレクターは、油煙対策、省エネ、微細ミスト対策、メンテナンス負担軽減など、現場の課題に応じて選べるラインナップを用意しています。

ミストコレクターの導入を検討している場合は、自社の加工条件と設置環境を整理したうえで、最適な構造と設置方法を選びましょう。

お問い合わせ・資料請求

ミストコレクターの構造や機種選定でお困りの場合は、赤松電機製作所までお気軽にご相談ください。

お客様の工場環境や加工条件を確認したうえで、最適なミストコレクターをご提案いたします。

▲HVSでドライアイス吸ってみた!【赤松電機製作所】

監修者プロフィール

経営企画室/インサイドセールス

倉津 裕太

赤松電機製作所に入社後、営業部にて西日本エリアを担当し、切削・研削現場におけるミスト対策、溶接現場におけるヒューム対策の提案営業に従事。
現在は経営企画室 /インサイドセールスとして、製造業の現場課題に対する情報提供を行うとともに、脱炭素経営PROJECTにも参画。
現場と経営の両視点から、ミスト・ヒューム対策や省エネを含めた工場環境改善に関する、導入検討に役立つ実務情報を発信している。

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